リアブレーキドラムの中には片側2枚、左右で計4枚のブレーキシューが備わっていますが、左右共片側一枚にのみサイドブレーキアームなる部品が装着されています。
このアームと室内にあるサイドブレーキレバーはサイドブレーキケーブルで繋がるため室内のレバーを引く事でリアブレーキのみが利いた状態になる訳ですが、サイドブレーキアームの固定具合も重要なポイントの一つです。
その固定具合を左右するのがサイドブレーキアームピンとクリップ、ウェ〜ブワッシャーですが、中でもクリップが重要に感じます。一時、純正同様の物が入手出来ない時期があり、国産品等で対応した事もありましたが、コストには的に優れているものの納得のいける具合を求めるとなると本来の蹄状のクリップに自分はたどり着きます。
走って止まっての走行中のブレーキも重要ですが、止めたい所で止めておく駐停車中のブレーキも重要ですので、うちに初めて入庫する車両の多くはクリップの交換に至ります。
今初めて入庫してる車両もそれは同じでした。
うちのお気に入りのクリップが備わっているのですが、状態がまったくもって異なります。原因はクリップを装着する向きに問題がありました。
それも左右そろって間違えてます。
この間違いが原因でピンも駄目になってしまっています。
このままでは脱落してしまいます。
良かれと思ってクリップ代を支払って交換した結果ピンが駄目。
こんな事繰り返していているようでは駄目ですね。
悔しいですね。
画像のピンは過去に製作してもらった物で一部のTYPE2でのみ使用されてるものですが、それ以外のほとんどのモデルで使用されるピンも純正品の生産は終わり(わずかながら入庫予定)、程度のいい純正品を探すか?製作するか?と限られてきそうです。
品質のいいピンが発売されれば別ですが、、、
昔、ビーハウスでの修業時代の頃、今は亡きおやっさんにこのクリップの向きを聞いた事があります。
第一声はお決まりの「ばっきゃろう」だったと思います。
その後に「馬鹿だな〜きみは、なんでそんな事もわからないの?物事理屈で考えれば分かるでしょ。」でした。
同じ事を毎日毎日何回も怒鳴られ、未だに理屈の分からない馬鹿者ですが、20歳位の頃のさらに馬鹿者な自分に笑われちゃいますね♪
そんな馬鹿者が何故クリップの向きを気にしたのか?ってのも面白い!
恐らく何しても怒られるのでその都度確認してただけなんでしょうけど。
六角ナットにも種類があり、その一般的な1種(片面のみ面取り)のナットを例に理屈とは何ぞやってな感じでいろいろ教わりました。実はあまり覚えていませんと言ったら確実にまた「ばっきゃろう」だな。