備わっていたスラストシャフトを分解してみると、シャフトを支持していたブッシュ類等も通常みられる以上に摩耗している状態にありました。
そのスラストシャフトの状態に加えて、
1,十分な状態にあるクラッチディスク。
2,変摩耗してしまったリングを外せば'71-として問題なく再使用可と判断したプレッシャープレート。
以上の条件に加え、純正の中古で'71-のスラストシャフトのストックがある事等から、スラストベアリングのガイドスリーブと'71-のスラストベアリングの購入のみで従来よりもより良いメカニズムにて修理する事が可能となる事から変更して修理する事にしました。
備わっていた物とはレバーの角度等も異なる為、付け替える事無くASSYで交換する必要があります。
構造的に十分肉厚もある'71-のスラストベアリングの支持部分ですが、こちらも本来のRを描いた状態から摩耗してしまい、フラットになりつつあるものを過去何度と見ました。
そういった状態になったものからヒントを得て、うちでは画像のように一手間加えて組付けるようにして対応しています。
スラストシャフトを'61-'70までのアーリータイプのものから'71-のレイトタイプのものに組み替える事が可能になったのも、'71-に備わるスラストベアリングのガイドスリーブにならって製作されたこのスラストベアリングアダプタースリーブあってです。
本来のスリーブはボルトで取付けるのですが、ミッションケース自体も合わせて改良されてる為、-'70までのものに取付ける事が出来ませんでしたが、ドライブシャフトシールを取り外した箇所にこのスリーブを打ち込む事でそれが可能になりました。
本来のシールが使えなくなる変わりに径の異なるシールをスリーブ内に組み込む事で問題を解決した画期的なアイテムです。
これまでに取付けた事がなかったので、実際に取付けてみたいと以前から思っていいました。(皆さんいろいろな機会を沢山下さい♪)
シールがズッコケてしまったり等ミッションオイル漏れの事例もあるようで問題もあるようですが、目の当たりにした訳ではないので何とも言えません。
一般的なシールに比べてドライブシャフト部分に組み込まれるシールは幅が厚く重厚に出来ていますが、これはドライブシャフト自体の遊びを考慮しての構造からでしょうか??
そう考えるとエンジンが搭載された状態では問題ありませんが、載せ下し時のの作業内容に注意してあげる事で問題なくなるのでは?と思いました。
何はともあれ実際に装着して様子を見てみる事にします。
個人的な意見です。
何も調べずですが、個人的な記憶ではアメリカのRANCHO performance transaxelsが古いメインシャフトのナット止めケースを使用して重いプレッシャープレートを-'70までのアーリータイプのシャフトで押す改善策として15年程前から考案して組付けていたのではないかと思います。15年位前から個人的に持ってるミッションにも備わっていますしPRAに参戦されてる車両にも備わっていました。何度とエンジンの脱着を繰り返しハードに扱ったりしても問題なく使用出来ていましたので、機会があればと思っていた個人的に実績のあるアイテムです。