2012-02-06 21:10:44
スラストシャフト交換 ('61-'70を’71-へ) 1/2
スラストベアリングを支持するシャフトが欠損。
このトラブルの原因の多くはスラストシャフトのベアリング支持部分とベアリングの摩耗によるものが多いのかと考えています。
エンジンをおろして確認してみると欠損した部分がベルハウジング内に飛散していたり、プレッシャープレートのリングに変摩耗も生じていました。このトラブルのお約束ですね。
この時点でプレッシャープレートを取り外しクラッチディスクとともに確認。
クラッチディスクも新品に近い状態にあり、プレッシャープレートもリングを除いては問題無しと判断。よってプレッシャープレートのリングを取り外す事でクラッチディスク&プレッシャープレートは'71-として使用可能になり、スラストベアリングとシャフトに的をしぼります。
(-'70までと'71-のプレッシャープレートの違いは損傷してしまったリングの有無しかありませんのでリングを外す事で'71-のモデルに使用出来ます)
このトラブルは-'70までのモデルにのみ限ってのトラブル!と言い切れてしまうのでは?と言える程に考えています。その理由はスラストベアリングシャフトのベアリング支持部分を見れば一目瞭然です。
<左側の画像> -'70 <右側の画像> ’71-
-’70までのスラストベアリング支持部分は通常の状態よりも摩耗しているため間もなく欠落してしまいそうな状態にありますが、正常な状態にあっても-'70まではシャフトでベアリングを出来るだけ支持する必要があるため支持部分が彫り深く作られてるかと思います。
さらに固定に必要なクリップの溝が裏側から施されると、やはり以降の物とは肉厚が比べ物にならない程減少してしまいます。今もあるのか?分かりませんがこれを改善するためクリップが備わる溝を穴にし、裏側に十分な肉厚を持たせたシャフトもあったと思います。
つづく。
個人的な意見です。
基本的に-'70までのアーリータイプのメカニズムでもうちではまったく問題なく考えています。グリースを塗布するにあったっての種類も確かにですが、それ以上にスラストシャフトのバリを落とし一手間加え、装着するベアリングとシャフトの状態を確認してあげる事がとっても重要ではないかいう考えです。こうする事で大幅に摩耗を防ぐ事が可能になります。
ただし、条件があります。
その判断基準は様々ですので実際に見てみないとなんとも言えないのですが、それを言っては面白くないので分かりやすい判断材料の1つを例としてあげると、車両のスペックが本来あった状態のままにあるか、それに近い状態にあるか?等を基準に考えます。
言葉で伝え切れなくなってくるので省略しますが、クラッチディスクも判断材料の1つとして考えています。
メーカーの違いではなくリジットかそうでないか?
シャフトの問題ですが、それだけ考えてクリアとはいかないもんですね♪