2013-10-13 14:59:31
Prototype History 14
続きです。
ヒトラーと同じくドイツ陸軍兵器局からの依頼を受けて訓示車輛の製作に取り掛かったポルシェ博士が最初に製作したType62から始まり改良を加えてType82が完成します。
Type82キューベルワーゲンのシリーズの中の1つにある‟E"はキューベルワーゲンのボディーをType60/KDF wagenの物に換装したモデルでType82eと呼ばれます。
分かりやすくは悪路走行可能な4×2Type60=Type82eになります。
戦後の話しになりますが、イギリス軍がTYPE82eをテストし、TYPE51として一定期間生産が継続されることになります。
Type82の開発と時同じくして4×2のキューベルワーゲンではなく4×4の4輪駆動の試作車輛Type86の製作もスタートします。Type82はKDF wagen市のファクトリーにて生産されますが、4輪駆動の製作はキューベルワーゲンと違ってファクトリーでは行われず、ポルシェ博士の本拠地シュトゥットガルトにてType86として取り組む事になります。
そして6台の4×4駆動のType86が完成します。
このTYpe86はType87のPrototypeにあたり、このPrototypeを元に生産される事になったのが4×4駆動のType87になります。
Type87は3種類の仕様が用意され最終的には約670台が生産されました。
Type87は4輪駆動になった事に加えてポルシェ博士の本拠地での生産であることから、エンジンは他のKDF wagenと異なり、ポルシェ製の排気量が985ccから1086ccに上げられたものを搭載します。
Type87に設けられた3つのせっていの1つ‟1"は3座席仕様になります。
よって画像はType871の室内になります。
Type82も同じ番号が同じ仕様になりますのでType821は座席が3つのキューベルワーゲンになります。
こちらも戦後の話しになりますが、イギリス軍の管理下で2台のType87が製作されます。
この2台はType87に手を加えた2台とされており、画像にあるType87がイギリス軍の管理下で製作されたType87になります。
バンパーが外され、フェンダーの形状も変更。ローラーみたいなものがフロントエプロンに装着されたり、排気の取り回しが変更されたりしています。
続く。