2013-09-24 23:21:08
Prototype History 5
昨日の続きです。
1936年、ポルシェ博士はヒトラーに依頼された国民車のプロトタイプを無事に完成させます。そしてV3は厳しいテストを受ける事になります。
この審査を行う中にはポルシェ博士に国民車製作の依頼を持っていかれたRDAの存在があります。ポルシェ博士の事を面白く思わないRDAによる入念なテストが数多く行われましたが、一切問題点が見つからずRDAは国民車プロジェクトを次のステップに進めるよう答えます。
こうして1936年のV3誕生の翌年1937年に誕生するのがVW30です。
画像のVW30はVW30が作られる前に製作されたプロトタイプV1のライセンスプレートが備わっています!?
国民車開発の過程でV1,V2,V3は機密漏洩防止のため解体されます。
VW30も最後はヒトラーの命令で1942年に全て解体される事になります。
VW30はV1、V2、V3のデータを元に数多くの改良を受け30台限定でダイムラーベンツによって生産されました。この後にも追加で30台製作されるので、合計60台のVW30が存在した事になります。
ライセンスプレートは連番で装着されており、IIIA 37000からIIIA 37,030になります。
今年のHessischでは実際に現車を見る事が出来たのですが、VWミュージアムが所有するこちらのVW30は、当時の写真からコンピューターで性格にデータを取り木型が作られ復元された一台です。ライセンスプレートはIIIA 37001になっています。
22台目となるライセンスプレートIIIA 37022はV2のコンバーチブルの木製フロアをスチール製に変更した特別な一台とされています。
貴重な写真を発見しましたがヘッドライトの位置がV2とは異なる位置に変更されています。恐らくはそのままボディーを換装したのではなく、VW30仕様に改善されてるのかと思います。V2を22台目に生かしたというのはあえての確信犯ですね♪するとV1やV3の3台も....
そうなるとVWミュージアムは何故ライセンスプレートをIIIA 37000ではなくIIIA 37001にしたのかが気になります。。。
続く