2013-10-11 23:08:37
Prototype History 12
続きです。
1938年にVW Type1の原型とも言えるモデルが303V/VW38のプロトタイプにあたる3台で、この3台が生産されてから生産が終了するまで、その基本骨格に大きな変更がありませんでした。
同年にKDFワーゲンを生産する工場の建設も決まり起工式も行いました。
さらにベルリンでモーターショーも開催されますが、ここでヒトラーはポルシェ博士と共にドイツ国民のための車=KDFワーゲンを発表します。
この後で生産されるKDF wagenがType60になります。
さらにテスト走行等も披露されその高いポテンシャルで各国の人々までも驚かせることになります。
あまり見慣れない貴重な一枚。
翌年のベルリンモーターショーのフライヤー♪
(KDF wagenのカタログ)
(紙面にてKDF wagenの魅力を紹介)
そして国民に国民車としてKDFワーゲンが浸透するように数多くのポスターが作られ、大々的な広報活動が繰り広げられる事になります。
Prototype History 7で紹介したDAFのシンボルはナチスのハーゲンクロイツを歯車の中に描いた物になります。KDF歓喜力行団は歯車の外に風車のように4枚の羽が備わります。
このKDFのシンボルを元にハーゲンクロイツをVWに変更しKDF wagenのロゴが出来てるかと思います。
このロゴは1939年に使用された最初期のものです。
よってまずこのマークが備わるワーゲンに乗る事はないでしょう。。。
1939年以降はDAFのシンボルにあるハーゲンクロイツをVWに変更したシンプルなものになりますが、DAFドイツ労働戦線が色濃く出たロゴになります。
第二次世界大戦中に使用されたロゴになりますが、ドイツのイベント会場ではこのロゴがはいった部品を多く目にする事ができます。
第二次世界大戦以降は歯車が普通のサークルに変わり、今日のVWで見慣れたものに変更されます。厳密には色等含め何度と変更されますが、丸書いてVとWは戦後から変わらずです。
続く。
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